FX基礎用語解説編

資産運用

資産運用』 とは、自身の持つ資産を貯蓄or投資し、効率的に資産を増やしていく事を指します。

資産運用と聞くと株式投資や現物取引等をイメージする方が多いかもしれませんが、現在は様々な企業が資産運用に関する金融商品や金融サービスを提供しています。

資産運用向けの金融商品は、元本は保証しないがリターンは大きいハイリスク:ハイリターンのものから元本は保障するがリターンの少ないローリスク:ローリターンのものまで幅広く存在しています。

実際に何らかの金融商品にて資産運用を行う際にはそれらのリスクとリターンに鑑みて、自身の資産をどのように運用するのかという基本設計から始まります。

注意ポイント

  • 証券や資産運用商品などに投資する際には、あらかじめ予想される値上がり幅と値下がり幅、潜在的リスク:リターンを必ず天秤にかけた上で投資判断を行っていきましょう。

投資

投資』とは、価値に資金を投じる行為であり、潜在価値に焦点を当てるのが投資です。

投資は主に経済において将来的資本の増加の為に現在の資金を投じる活動を指しますが最近では自己研鑽や人間関係等の潜在価値を得る為にお金を払う事全般で使われる語でもあります。

基本的に投資は資金を増加させたり、利益を上げる事を目指すものである為、常にリスク:リターンの関係にあります。

「リスク=危険」のイメージがあるかも知れませんが投資の世界でのリスクとは価格の変動幅を意味します。

一般的には株式のように価格変動の幅が大きい金融商品は投資元本を大きく割る場合もありますがその一方で大きなリターンを期待出来る可能性もあります。

投資を始める際にはこのリスク:リターンの関係を理解する事が大切です。

注意ポイント

  • 一部の投資にはプロによる専門的なアドバイスが必要な場合があります。
  • どのような形態の投資においても不確実性が伴う為、一般に投資による期待収益率が高い場合、同時に投資元本を失うリスクも高まります。

トレード

トレード』とは、価格に資金を投じる行為であり、 現在の価格に焦点を当てるのがトレードです。

トレードは、自らのニーズや目的を果たす為に複数の当事者が価値あるものを交換する行為であると定義され、純粋、かつ、束縛のない個人的選択に対して即座に結果が出るものとして捉えられています。

基本的には短期的な取引が主であり、チャート分析等の情報を通して将来の価格変動を予測し、その変動幅に資金を投じる事によって利益を上げる事を目指します。

注意ポイント

  • 一般的には株式投資やFX取引を指す事が多いですが商品や債券...etc 他の金融商品の取引も含まれます。
  • トレードが成立する為には2人のトレーダーがある値段で合意しなければなりませんが両者は共にリスクをとっており、価格がある方向に変動すれば一方には利益をもたらしますが他方のトレーダーは損をするという構図で成立しています。

デモトレード

デモトレード』とは、リアルタイムの相場でトレードを行う前のトレーディング環境ツールの事です。

デモトレードでは架空の資金を使って取引を体験出来る為、たとえ取引で大きな損失が出たとしても実際に自分の投資元本を失うわけではありません。

多くの投資、トレード初心者はリアルタイムの相場での取引に参加する事を決断する前にデモトレードでの学習段階を経験しています。

デモトレードの結果は同じトレーダーがリアルタイムの相場で自己資金を投じてトレードした場合の結果とは異なり、結果の違いは常にリアルトレードの方が悪いというデータが出ています。

その最大の原因は心理的要素にあり、その理由は本物の資金を失うというリスクがトレーダーにネガティブな印象を与え、デモトレードでは避ける事が出来た過ちが誘発されるからです。

注意ポイント

  • FX取引をはじめとするあらゆる相場取引では心理的ストレスが極めて大きく、トレーダーは向上的に心理的プレッシャーを受けながら予測の難しい相場で意思決定を下さなければならない為、リアルタイムの相場でのトレードでポジティブな運用結果を収める為にはリアルトレードというストレスの掛かった状況で心理的負荷を軽減する方法を各自身に付ける必要があります。

トレーダー

トレーダー』といえば金融業界でも花形とされる仕事の1つです。

基本的に自社資金を使って株式、債券、為替..etc の取引を行い、リターンを追求する業務に携わっている人を『トレーダー』といいます。

また、株式や為替等の市場を自己資金で使って短期売買を行う人々を『個人投資家』や『デイトレーダー』といいます。

デジタル情報革命以前のトレーダーといえば主に大手銀行の機関投資家やヘッジファンド、または、一部のお金持ちに限られていましたが、現在は金融の規制緩和により手数料の格安化や外為ブローカーがオンラインのプラットフォームを構築した事で多くの金融機関や多くの個人投資家がその数を占めています。

トレーダーの目的はいずれも利益の追求や富の蓄積であり、全てのトレーダーは基本的に同じ目標を持っています。

注意ポイント

  • トレーダーは為替ディーラーと同じ意味で使われる事も多くその線引きは少々曖昧な所もあります。

ポートフォリオ

元本/元本割れ

元本』とは、利益、および、収入を生み出す基礎となる財産、または、権利であり、貸家、公社債、株券、預金、著作権..etc と定義されています。

また、投資した以上の資金を割り込んでしまう事を『元本割れ』といいます。

注意ポイント

  • FX取引は主に為替変動により利益を狙う金融商品ですが相場が不利な方向に進む事により常に元本割れのリスクがあります。

外国為替取引

外国為替取引』とは、一方の通貨と異なる通貨を交換する事を意味しています。

外国為替取引の身近な例としましては、例えば、海外旅行等でアメリカに行く場合、国内の銀行や両替所などで円をドルに両替しますがこの円とドルを両替する行為を『外国為替取引』といいます。

この様な外国為替取引は二国間での外国通貨を購入して他の通貨に交換する実需的な取引に該当します。

外国為替市場

外国為替市場』とは、通貨を交換、または、取引する為に存在する全世界の機関の総称です。

そんな外国為替市場はOTC(相対取引)相場となっています。

つまり、株式市場の様に日々価格変動に対する注文が集中的に処理されるような取引所や交換所、そして、取引所による規制は存在しない電子的な市場です。

世界中の為替ディーラーやマーケットメーカー、個人投資家等が主にインターネット、コンピューター等の通信機器を介して買いたい人と売りたい人のそれぞれが個々に取引を成立させる相対取引が主流になっています。

その為、全ての取引を把握している取引所や組織もなく、現実にはどれくらいの取引が成立しているのか、正確な取引量、数字は誰も把握していません。

そんな外国為替市場はインターバンク市場と対顧客市場の2つに分類され、対顧客市場、我々がFXトレードを行う為替レートはインターバンク市場の為替レートを基準に取引が行われます。

インターバンク市場は世界中の銀行や証券会社を中心に活発に取引が行われており、土曜日、日曜日と1月1日以外の日は基本的に常に取引が継続されています。

それに準じて、FX取引は平日は原則24時間取引を行う事が可能です。

為替レート

為替レート』とは、ある国の通貨を他の国の通貨に交換する際の交換比率です。

為替レートは主に需給やその国の経済情勢の変化や個別のニュース..etc に反応して日々刻々と変動しており、通貨を交換、あるいは、取引する際にはこの為替レートの交換比率に応じて行います。

一般にニュース等で最も頻繁に目にする為替レートは「米ドル/円」市場ですが、その他にも様々な通貨の組み合わせに関する市場が存在します。

この為替レートは銀行や機関投資家..etc が取引を行うインターバンク市場の為替レートを基に算出されています。

個人投資家が行うFX取引でもこのインターバンク市場の最新の為替レートを基にレートが生成されており、常に最新の為替レートでの取引が可能です。

通貨/通貨ペア

通貨』とは、流通貨幣の略称で法律の定めによって一国内に流通する貨幣であり、決済の為の価値交換媒体と定義されます。

世界には多くの国があり、それぞれ独自の通貨を使用していますが、それぞれの各通貨は様々な意味でその国の信用度を表す優れた指標の1つとなっています。

通貨ペア』とは、売買する2ヵ国の通貨の組み合わせを意味し、外国為替市場では通貨をアルファベット3文字で表示します。

通貨の価値は必ず別の通貨を基に表され、例えば、米ドルと日本円の通貨ペアの場合は、「USD/JPY」というように「/」で区切って表記し、 左側を『基軸通貨』、右側を『決済通貨』と呼びます。

基軸通貨』とは、決済通貨を取引する際の基準として位置づけられている通貨の事です。

また、外国為替市場は株のように何千銘柄があるわけではなく世界には約150程の通貨しか存在しません。

トレードできるメジャーな通貨ペアでは基軸通貨のドルをはじめ、円、ユーロ、ポンド、豪ドル..etc を組み合わせた約10種類ほどしかありませんが、メジャーな通貨ペアは操作された不自然な値動きが少ない為、常に正常な値動きをし、テクニカル分析がとても機能します。

どの通貨にも一定の値幅で変動するという『ATR』(1日の値幅)というものが存在し、最小変動幅は通貨ペアによってそれぞれ異なりますが、基本的に1日の平均値幅は最もボラティリティが高い活発な通貨ペアでも約180〜200pipsを超える事はありません。

また、外国為替市場の日々の変動には投資家のリスク先行度や神経質度が反映されており、どの通貨ペアでもその国の午前中に取引が活発になる傾向が極めて強くあります。

注意ポイント

  • 政府がトレードを許可していない国もある為、その全ての通貨ペアが活発にトレードされているわけではありません。
  • 通貨ペアの違いで気を付ける点は価格変動による値幅の違いが主であり、多通貨ペアを手掛ける事によってリスクを増やしていないかを常に評価する必要があります。
  • 愛国主義や地理的な理由で投機トレード用の通貨ペアを選択するトレーダーがいますが、投機トレードの為の通貨ペア選択の基本条件はその流動性、活況度、平均変動幅..etc の特定のパラメータに従うべきであり、愛国主義と移住地はその中には含まれません。

相関性/逆相関性

ある通貨ペアの価格の推移に追随するような変動となっているものを『相関性がある』 といい、それに対し全く逆の変動となっているような関係のものを『逆相関性がある』 といいます。

FX取引を行う上では相関性の高いor低い通貨ペアを組み合わせる事でトレードを有利に進められる場合があります。

例えば、複数の通貨ペアでトレードする場合、相関性の高い通貨ペア同士を保有していると双方で損失を負ってしまうリスクがあるのに対し、相関性の低い通貨ペア同士を保有すると1つで損失が出るような相場となった場合でももう一方は損失を逃れる事ができるというリスク分散効果があります。

注意ポイント

  • リスク分散効果があると前述しましたが世界で最もよく使われている通貨はドルであり、通貨トレードの85%以上にドルが関わっている為、他の金融商品と比較すると通貨のような相関性の高いデリバティブな投資銘柄は株式銘等と比較して分散化の効果は薄まります。

独歩高/独歩安

ある通貨がその他の主要通貨に対して全面的に強い状態を『独歩高』、逆に、全面的に弱い状態を『独歩安』といいます。

円高/円安

ニュースや新聞では『円安』、『円高』という用語をよく見聞きします。

円安』とは、円が安い状態を示し、『円高』とは、円が高い状態を示しています。

例えば、ドル/円の為替レートが「1ドル=110円」から「1ドル=120円」に変動した場合、これまで1ドルと交換するのに110円で足りていたものが120円払わないと1ドルと交換出来なくなってしまいます。

つまり、「ドルに対して円の価値が低くなっている」という事になり、「円安になった」(ドル高円安)といえます。

逆に「1ドル=110円」から「1ドル=100円」になった場合を考えてみると1ドルと交換するのに100円だけ支払えばよくなったので、「円がドルに対して高くなった」、つまり、「円高になった」(ドル安円高)といえます。

インフレーション/デフレーション

インフレ』とは『インフレーション』の略で、商品やサービスの物価が全般的に継続的に上昇していく状態を指し、通貨の価値は下がります。

一方、物価が継続的に下落していく状態を『デフレーション』or『デフレ』といい、通貨の価値が上がります。

基本的に経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れる事、すなわち、総需要が総供給を上回るor下回る事が最たる原因です。

物価上昇率を『インフレ率』といい、インフレ率が一定の水準を超える場合は各国の中央銀行は政策金利を引き上げる等の金融引き締めを行い物価の上昇を抑えようとします。

逆に、インフレ率が一定の水準を下回るようであれば中央銀行は金利を引き下げる等の金融緩和を行い物価の下落を食い止めようとします。

経済の安定した成長には一定の物価上昇率が必要とされていますが、現在先進国では景気が安定的に推移する為には2%程度の物価上昇率が必要といわれています。

価格

トレーダーの仕事は不確実な環境で相場情報を分析し、確率に基づいて支配的な集団に賭ける事です。

その時、主に価格情報を使って取引の意思決定を行います。

相場取引における『価格とは、その時に相場に参加していた全ての投資家、トレーダー達のその銘柄や商品..etc に対する将来価値と比較した現在価値の需要と供給が交わる点と定義されます。

コンピューター端末、あるいは、モバイル端末に反映される1ティック毎の変動が買い手と売り手が出会って商いが成立した事を意味しています。

基本的に価格は注文数が多い方の需要が満たされるように変動し、ここで働いている力は需要と供給の法則という経済の基本原則と独自の相場観を持ち、何らかの経済的な利益を求めている人々によって作り出されます。

それに準じて、銘柄や商品..etc の価値に対する意見の違いがある限りその価格は変動し、リスクを取るトレーダーには利益のチャンスを与えます。

注意ポイント

  • 価格について明確な定義が出来ないトレーダーは自分が分析している事を理解していない事になります。
  • 価格はトレーダーの集合体であり、その価格を映し出すチャートは大衆心理を理解する上で重要な役割を果たしている事を認識しましょう。
  • 取引される商品の現在価格とは買い手と売り手のその時の考えを反映したものでありますが、2人の当事者がある価格で合意したといってもその商品の将来価格に対する買い手と売り手の心理は常に正反対です。
  • 相場では様々な参加者が様々な情報を収集し、様々な分析をして価格形成に関与し、それが市場価格に反映されている為、多くの相場参加者が知らないようなインサイダー情報ですら市場価格には反映されています。

相場

相場』とは、参加者達の間で協力関係が存在せず、その結果としてレートが常に予測不可能な形で変動している状況です。

相場を変動させる最も基本的な要因は将来の値動きから利益を得ようとする投資家やトレーダーの集団の意思決定であり、相場の将来に対する彼らの信念とそれに基づく行動を示しています。

一口に『相場』といっても、株式市場や外国為替市場、仮想通貨市場、商品先物市場や債券市場..etc といった具合に様々なものがありますがそれぞれの相場には相場であるが故の共通した構造があります。

民主主義国家と資本主義国家が生き残る限り常に相場は存在し、単独に独立して存在している相場はなく、今日のようにグローバル化し24時間電子化された関連する各マーケットは互いに相関し、互いに影響を与えながらそれぞれの相場を形成しています。

注意ポイント

  • 現在の関連し合う各マーケットは互いに相関し、互いに影響を与えながらそれぞれの相場を形成している為、外国為替市場の分析では二市場間における1:1の因果関係を想定するのではなく多数の関連市場の影響も考えなければなりません。
  • 特に他市場の価格付けのベースとなる外国為替市場のような市場に対しては市場間分析が必須となります。
  • どんな経験論も相場理論も相場の全てを説明する事は出来ず、ある状況や過去には有効だった理論が別の状況や現代では機能しないといったケースも多く完成した理論や数学的な解が存在しない不確実性を帯びる世界です。

変動相場制/固定相場制

外国為替市場には、『固定相場制』と『変動相場制』という2つの制度があります。

為替レートを外国為替市場に任せて自由に変動させる制度を『変動相場制』といい、メジャーな通貨ペアの多くがこの変動相場制を導入しています。

一方でマイナーな通貨ペアが多い新興国等の経済基盤が弱く不安定な国が変動相場制を導入して外国為替市場に任せてしまうと為替レートが不安定な推移となり、経済が混乱してしまうリスクがあります。

その為、経済基盤が弱い国ではドルに連動させるドルペック制や複数のメジャーな通貨ペアの為替レートに連動させる通貨バスケット制を用いた『固定相場制』という制度を導入しています。

通貨切り下げ

通貨切り下げ』とは、固定相場制や管理変動相場制のような制度を採用している国が他通貨との交換比率を引き下げ、自国通貨の価値が弱くなるように為替レートを対外的に引き下げる事です。

通貨切り下げの主な目的は、自国の輸出競争力を高める支援する事です。

その為に自国通貨安に為替レートを変更するのです。

通常、通貨の価値を切り下げる事により、輸出品の相対価格が他国の競合相手よりも安くなります。

それに準じて、国内の輸出業者は輸出競争力を持ち、より多くの製品を海外で販売出来るようになると期待されます。

また、輸出の拡大は企業の景況感の改善を通じて投資や消費を増加させ、景気刺激に繋がる可能性があります。

注意ポイント

  • 通貨切り下げは競争原則に反するとされる事や他国の輸出業界を損なう可能性がある為、通貨切り下げは貿易パートナーや国際社会から批判を浴びる事もあります。
  • 通貨切り下げは国の経済政策の一環として行われる場合もありますが過度な通貨切り下げは経済リスクを伴います。
  • 通貨切り下げが過度に行われるとインフレーションや経済不安定の引き金となる事もあります。

為替介入

時として特定の国の中央銀行が自国通貨の為替レートの安定化を測る為に単独or複数の国の中央銀行と協調して『為替介入』を行う場合があります。

為替介入』は、口先介入から始まり単独介入or協調介入という形式で行われ、常にその時点でのメジャートレンドと逆方向で実施され、その現行レートの大幅な修正を目的としています。

口先介入』とは、為替レートの急な変動により通貨の安定が危ぶまれるような場面で政府要人や中央銀行関係者が為替介入をほのめかす事であり、最初に為替介入をほのめかした際の外国為替市場へのインパクトはとりわけ大きいものとなります。

何度も繰り返されると徐々に効果が薄れていく傾向がありますが口先介入の文言がより強いものとなった場合には外国為替市場への警戒感が強まりインパクトが大きくなります。

1つの国の中央銀行のみが行う為替介入を『単独介入』といい、1つの国の中央銀行のみの力である為、介入対効果は限定的になる事が多いですが複数の国の中央銀行が力を合わせて為替介入を行う『協調介入』は1つの国による単独介入に比べ強力な介入となります。

日本銀行は為替介入を行う事で特に名高く、米ドルに対するレートが日銀の許容レートを割れそうになると外国為替市場で一気に大量売買を行い為替レートを適正水準まで操作します。(直近では、東日本大震災後の2011年10月28日~2011年11月28日の協調介入を最後に更新はありません。)

注意ポイント

  • 中央銀行の為替介入による値動きは常に強く、速く、大きな変動(約300~600pips)を引き起こす為、要注意です。
  • 為替介入後数日で相場が介入前水準に戻ってしまった場合、中央銀行が再び為替介入を実施する事もあります。
  • 協調介入が行なわれるとしたら世界的に大きな経済的ショックがあり、協調介入して為替レートを動かす事が経済的ショックの波及を食い止められる可能性があるといった特別な場合に限られています。

チャート

チャート』とは、価格や値動きの変動を時系列で可視化するグラフの事を指します。

主に金融市場全般で使用されますが一般的にチャートとして多く用いられているのは後述するローソク足が連なって形成されている『ローソク足チャート』というものとなります。

投資家やトレーダーはこのローソク足チャートを利用して相場動向を予測し、投資やトレードの意思決定を行います。

このチャートの読み方を習得する事で将来的に価格が上がるor下がるのか、今後の相場変動を予測し、シナリオを構築するヒントを得る事が可能となり、同時に、小さなリスクでタイミングよく仕掛ける事が可能となります。

外国為替市場のデータであるチャートには値動きしかなく、『上昇』、『下降』、『横ばい』の3つの現象しか生じていません。

そんなチャートには全ての要因が織り込まれ、ファンダメンタル要因を考慮した取引の結果が値動きです。

チャートが動く要因は単純で「価格が上がる=買い手が多い」or「価格が下がる=売り手が多い」のいずれかであり、値動きの本質は『買い手が多ければ上がり、売り手が多ければ下がる』という単純でシンプルな事です。

それに準じて、全ての上昇の背景にある直接的な力は売り手を上回る買いの存在であり、そして、チャートには買い手と売り手の力関係が変化した瞬間を特定できるパターンがあります。

チャートの本質はそれが事実であるという事であり、チャートは人間の様々な心理状態を反映したものでそして不確実性のサイクルを示したものであります。

注意ポイント

  • チャート分析の最大の問題点はそれが希望的観測に陥りやすいという事であり、その理由は相場をトレードして実際に動かすのは生身の人間である為、自分のトレードの意思決定を行うという私的な領域において過大な期待感からある種の先入観が既に入り込んでしまうからと考えられています。

MT4(MetaTradar4)

MT4』とは、『MetaTradar4』(メタトレーダー4)が正式名称であり、ロシアの『MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社』によって開発され、2005年にリリースされた世界のFX/CFDトレーダーが愛用する電子取引プラットフォームです。

海外の外為ブローカーにてFX取引を行うFXトレーダーには必須のツールであり、かつ、人気でカスタマイズ性に優れているMT4は世界でも最もメジャーな電子取引プラットフォームの1つとして知られています。

トレードスタイルやトレード経験を問わず世界中のトレーダーに利用していただく事が出来るの電子取引プラットフォームです。

そんなMT4はチャート分析機能も優れており、テクニカル指標などを併用して利用する事によりMT4上で取引タイミングを図る事も可能です。

また、最初からMT4に搭載されているテクニカル指標以外に世界中の投資家やトレーダーが作成し、インターネット上で配布している数え切れないほど大量のテクニカル指標も自由に導入する事も可能です。

さらに、裁量取引はもちろんの事、独自の自動売買ツール(Expert Advisors)を開発したり、逆に、インターネット上で販売されている自動売買を入手、あるいは、購入し、MT4に導入後、稼働させる事も出来ます。

注意ポイント

  • MT4は誰でも無料で手に入れる事が出来ますが実際にトレードする際にはMT4専用のトレード口座を提供している外為ブローカーに口座開設を行い、そのMT4のトレード口座とMT4を統合させる必要があります。
  • 外為ブローカーのプラットフォームは日々の使いやすさだけでなく相場で生死を分ける場面では文字通りライフラインになる為、操作方法を正確に理解しておく事が重要であり、利用するプラットフォームの注文が処理される速さと正確さを完全に信頼出来なければトレードに100%集中する事は出来ません。

外為ブローカー

外為ブローカー』とは、FX取引を個人投資家や法人に対して提供する業者の事を指します。

外為ブローカーは通常、通貨ペアを取引する為の取引プラットフォームを提供し、取引の実行や価格情報の提供、資金の預け入れや引き出し等の金融サービスを提供します。

投資家は外為ブローカーにて口座を開設する事を通じて様々な通貨ペアや金融商品を取引する事が出来ます。

それに準じて、外国為替市場でFX取引を行うという意思が固まってまずすべき事はトレードする上で適切な外為ブローカーを選定する事です。

私は世界中に数多くの外為ブローカーが存在している中海外FXを使用しておりますがその中でも、

  • 海外FX王道であり、今や数多くの国内海外の外為ブローカーを差し置いて人気ぶりを誇る最大1000のレバレッジ倍率を提供する『XM trading
  • 入着金がかなり早く、ボーナス・キャンペーンが超豪華(入金100%ボーナス=入金額と同額のクレジットが付与され、証拠金を2倍にして取引出来る)な『Gem Forex
  • FX取引、および、CFD取引以外にビットコイン、イーサリアム、リップル..etc をはじめとしたあ様々な仮想通貨取引も可能な『Rev tradhing

上記3つの海外の外為ブローカーはオススメで日々トレードさせていただいております。

しかし、国内の外為ブローカーをお探しの方なら『SBI FX トレード』がダントツでオススメです。

『SBI FX トレード』は現在FX口座開設数が国内トップクラスであり、『DMM FX』や『GMOクリック証券』等と並び業界最高水準のスプレッドを提供しているからです。

注意ポイント

  • それぞれの外為ブローカーで一長一短あり、大まかな特徴を私の個人的見解で述べてみましたがいずれかを選択するのかは各個人の目的、および、リスク許容度に左右されます。
  • 外為ブローカーは各国の政府により規制を受けている場合があり、トレーダーは信頼性や安全性を確認した上で外為ブローカーを選ぶ必要があります。
  • 外国為替市場における顧客と外為ブローカーの関係を規制する国や政府による統制が存在しない国は多くあり、この事が顧客の資金が相場投機に不正に使用されたり不正な手数料が課せられる等顧客に対する裏切り行為が行われる原因ですが、現在は多くの国で政府が外為ブローカーに厳しい規則や自己資本比率の制限を課す事で投資家やトレーダーを保護しています。

ディーラー

ディーラー』とは、一般的には商品や金融商品を売買する際に仲介や取引相手を務める業者の事をいいます。

彼らは顧客に対して相場の流動性を提供し、取引の執行や取引価格の設定、外貨両替や為替リスク管理…etc を行います。

ディーラーは証券会社、ブローカー、取引所等の金融機関で働く事が一般的であり、株式、債券、外国為替、商品等の市場で活動しています。

為替ディーラー

為替ディーラー』とは、金融機関(銀行)のマーケット部門に属する外国為替取引を専門に行うディーラーの事をいいます。

為替ディーラーは主に相場の動向に基づいてトレンドやファンダメンタル分析、あるいは、テクニカル分析を駆使して取引を行い、利益を上げる事を目指します。

一般に為替ディーラーは外国為替市場の最前線に常にいる為、インターバンク市場でも対顧客市場でも中心的な役割を果たしています。 

特に短期で為替レートが変動する際に重要となる市場の需給やポジションの傾き、大口取引の情報…etc が直接得られる為、全ての相場参加者の中で情報面で一番優位に立っています。

注意ポイント

  • ディーラーと為替ディーラーは混合される場合がありますが異なる役割を担っています。

マーケットメーカー

常に我々の取引の反対サイドには、大口金融機関といわれる通貨の流通に関わる重要な大口プレイヤー、いわゆる『マーケットメーカー』、『投機筋』(中央銀行、機関投資家、ヘッジファンド..etc )と『実需筋』(各国の大手事業会社..etc )が存在します。

外国為替市場はどの通貨ペアでも大きな方向性はこのような大口プレーヤーが支配しています。

基本的に外国為替市場の市場規模は非常に大きい為、価格を動かすほど売買を片寄らせるのに必要な出来高は平均的な個人トレーダーがどれほど大きく仕掛けても到底追いつかないサイズです。

注意ポイント

  • 外国為替市場での値動きは参加するプレーヤーの性格によって絶えず変化するという性質を持っている為、市場リサーチは常に行う必要があります。
  • 比較出来る短期の小幅の動きに関しては値動きの方向にかなりの影響を及ぼす程の注文を出せるトレーダーもいます。

相対取引

金融商品取引所を介さず1対1の当事者間の合意で成立する取引を『相対取引』といい、取引所外取引の1つを指します。

Over The Counter』の略として『OTC』と呼ばれる事もあり、後述する『DD方式』という取引方式の1つです。

相対取引であれば価格変動リスクを排除した上で当事者間であらかじめ価格、数量、決済方法..etc を決めた価格で取引が成立します。

FX取引も外為ブローカーと顧客の相対取引です。

注意ポイント

  • 外為ブローカーが提示する為替レートは顧客が数量を指定して注文を出してトレードが成立する為、同時刻、同通貨ペアの取引であっても為替レートは各外為ブローカーによって異なり、その約定価格も個々のトレードによって異なります。

DD方式

DD』とは、『Dealing Desk』の略称で相対取引、つまり、トレーダーとFX業者が1対1で取引を行う方式の事で『OTC取引』や『MM(マーケットメーク)方式』、『B-Book方式』とも呼ばれています。

これに対し、トレーダーからの注文を直接インターバンク市場へ流して取引を行う方式を『NDD』(No Dealing Desk)といいます。

DD方式では外為ブローカーのディーラーを通してトレーダーからの注文を約定させます。

つまり、トレーダーが外為ブローカーから希望する通貨ペアを購入する方法という事です。

DD方式はディーラーが取引に介入する為に透明性が低いといわれており、プロのトレーダーはこの不透明さを嫌ってDD方式を避けて取引している傾向があります。

基本的にディーラーは外為ブローカーに利益をもたらす事を目的としており、ディーラー自身の判断で通貨ペアの提示価格を決定したり、オーダーをカバー先(インターバンク市場の銀行や他の外為ブローカー)に流したり、複数のトレーダーのオーダーを組み合わせて相殺したりしています。

国内の外為ブローカーの大多数がDD方式を取入れているところがほとんどであり、透明性が低い取引方法でありますが後述するNDD方式に比べてスプレッドが狭く固定されている為、わかりやすいという特徴があります。

これは国内の外為ブローカーが不透明さを好んでいるというわけではなく、国内の外為ブローカーはスプレッドをどれだけ狭く提供出来るかという競争下に置かれている為、国内の外為ブローカー内では狭いスプレッドを提供する外為ブローカーが好まれる傾向にある事がDD方式の普及を促進しています。

注意ポイント

  • DD方式ではディーラーが取引に介入する上にトレーダーと外為ブローカーの利益が相反する為、外為ブローカーに有利なように外為ブローカーに不利な取引や約定をさせない等の意図が介入してトレーダーの希望した通りに取引されない可能性があります。

NDD方式

NDD』とは『No Dealing Desk』の略称で、トレーダーからの注文を直接インターバンク市場へ流して取引を行う方式の事で『A-Book方式』とも呼ばれています。

これに対し、トレーダーと外為ブローカーが1対1で相対取引を行う方式を『DD』(Dealing Desk)といいます。

NDD方式ではトレーダーがインターバンクから直接購入出来る為、トレーダーにとって最も有利な為替レートで自動的に約定する事が可能です。

外為ブローカーのディーラーが約定に介入する事がない為、有利なレートで取引が可能であり、公平性が非常に高い約定方式です。

DD方式と違いディーラーの裁量の余地が全くなく相場を操作したり、取引を約定させないという事態は起こりません。

また、NDD方式ではトレーダーが勝っても負けても外為ブローカーは手数料によって儲ける事が出来る為、外為ブローカーとトレーダーはWIN-WINの関係を構築出来ます。

海外の外為ブローカーにはディーラーがおらずトレーダーからの注文をそのままインターバンクに流してカバーをとっているNDD方式を採用している外為ブローカーがほとんどである為、インターバンク市場の透明性が高い為替レートで取引出来るという特徴があります。

透明性が高く公平なNDD方式ですがもう1つの約定方式であるDD方式よりはスプレッドが広くなる事が一般的です。

注意ポイント

  • NDD方式では外為ブローカーの収益源がスプレッドに依存している為、スプレッド以外の部分を収益源としているDD方式の外為ブローカーよりもNDD方式の方がスプレッドは広くなる傾向があります。

STP取引(NDD方式)

STP取引』とは、『Straight Through Processing』の略称で顧客からの注文が一度外為ブローカーを経由してインターバンクに流れる形態の事です。

外為ブローカーは通過するだけの為、約定のスピードが早くDD方式の様に為替ディーラーなどの第三者の手が介入する事はありませんがスプレッドはECN取引よりも広くなり、このスプレッドが外為ブローカーの利益となっています。

海外外為ブローカーにはスタンダード口座という口座がありますがスタンダード口座ではSTP取引が採用されています。

注意ポイント

  • STP取引では外為ブローカーを経由する際にスプレッドを上乗せされる事があります。

ECN取引(NDD方式)

ECN取引』とは、『Electric Communications Network』の略称です。

ECN取引ではトレーダーの注文が直接インターバンクに流される為、約定力が最も高くなっています。

手数料に関しては取引毎に発生する代わりにスプレッドは狭く設定されている場合が多いです。

ECN取引においてはスプレッドはほぼゼロになる一方、取引毎に顧客から支払われる手数料が外為ブローカーの利益となります。

海外の外為ブローカーにはスプレッドゼロと謳っている口座がいくつかありまがこのような口座はECN取引によってスプレッドをゼロにしています。

プライス

FXトレードでの為替レートは通貨ペア毎同時に『Ask』と『Bid』といった2種類の為替レートが存在します。

この2つの為替レートを同時に表示する事を『2Wayプライス』といい、価格の低い方のBidの数字が売る場合の価格、価格の高い方のAskが買う場合の価格を示しています。

日本の外為ブローカーの場合、買いと売りで表示される方が一般的ですが外国では一般的に売値を『Bid』と呼び、買値を『Ask』と呼ぶ事があります。

なお、基本的にMT4等の電子取引プラットフォームでの価格表示にも2Wayプライスが用いられています。

スプレッド/取引手数料

FXトレードでは売るor買う場合で為替レートが異なりますが、この数字はその外貨の買値と売値の差(乖離)を表しています。

この2wayプライスにより生じた買値と売値の差を『スプレッド』といいます。

現在ほとんどの外為ブローカーは取引手数料無料で提供しておりますがその代わりにこのスプレッドがトレーダーが相場で流動性を得る為の取引手数料の代用となっています。

スプレッドが狭い方が低コストでありトレーダーにとって有利となります。

また、1980年以降短期トレードやデイトレードが伸びてきた背景には取引手数料の大幅な割引が最も重要な役割を果たしています。

それに準じて、FXトレードは他の金融商品に比べると驚くほど低コストで取引する事が可能です。

注意ポイント

  • トレードにおいて取引手数料は最大の出費であり、トレーダーの実現損益を左右する要因です。
  • 主要国政策金利の極端な変更や雇用統計など重要経済指標の発表前後、為替市場の流動性が著しく低下した場合(年末年始・クリスマス時期..etc )や相場急変時(震災等の天変地異や戦争..etc )においてはスプレッドが一時的に拡大する場合があります。

クオート

クオート』とは、金融市場においてが特定の商品や資産の価格やレートを提示する事をいいます。

外国為替市場には公的な取引所がない為、外為ブローカーは通貨ペアに対して独自の売りの気配値と買い気配値を常時提示しています。

通常、買いの価格は『買い気配値』(Ask)、売りの価格は『売り気配値』(Bid)とも呼ばれています。

外為ブローカーを選定する際はクオートを比較して最高の価格を提示している会社を探しましょう。

気配値

通貨ペア毎に買値と売値をリストに表示するウィンドウを『気配値表示ウィンドウ』といいます。

この気配値ウィンドウでは為替レートのチェックを行う事が出来る他、チャートを表示したり注文発注画面を表示する事も可能です。

Tick

気配値ウィンドウに配信される1つずつ毎の為替レートの価格を指して『Tick』と呼びます。

値動きが多い場面では1秒間のうちに何度も新しいTickが刻まれ、配信されます。

pips

pip』とは、『percentage in point』の略で、FXで通貨の共通単位として使用され、『pips』とはその複数形であり、通貨ペアの価格変動を定義する為に使用される最小単位の事です。

注意ポイント

  • 現実のトレードでは1pipsの違いがトレードに影響を及ぼす場合があります。

証拠金取引

FXは証拠金を元手に外国為替をレバレッジを掛けて取引する金融派生商品です。

FX取引の正式名称である外国為替証拠金取引の通り、『証拠金取引』とは、レバレッジ取引を行う際に外為ブローカーに預け入れる証拠金と呼ばれる保証金を預け入れる事によりトレードによって生じた実現損益を証拠金で調整する事を指します。

基本的にFXや日経225先物等証拠金を利用して取引を行う金融商品は将来必ず決済(反対売買)する事が約束されていますが株式投資とは異なり、取引の都度、取引の対象となる資産(通貨や現金、キャッシュ)の受け渡しは行わず、決済時に売買により生じた損益(差額)のみを口座内で受け渡す差金決済の取引です。

例えば、10万円の損失が発生すれば預けている証拠金から差し引かれますが逆に10万円の利益が出た場合は預けている証拠金に加算されます。

直接お金やモノの受け渡しを行わないのが特徴です。

つまり、FXは証拠金取引ですが差金決済取引の一種でもあります。

上記の通り、差金決済取引は注文を発注する際に資産の受け渡しがありません。
しかし、取引により損失を発生させた場合でも決済できるよう外為ブローカーの口座に一定の証拠金を預け入れしておく必要があります。

この様に証拠金を活用した取引を『証拠金取引』と呼びます。

必要証拠金

FX取引を行う際には一定額の証拠金を預け入れる必要があります。

そしてFX取引を行う毎に外為ブローカーに最低限預け入れておかなければならない証拠金を『必要証拠金』といいます。

各外為ブローカーによっては異なりますが現在FX取引ではトレードを行う金額の20%以上の証拠金を預け入れる必要があります。

仮に含み損が発生して、その口座に委託証拠金維持率を上回る損失が発生すると外為ブローカーは未決済ポジションの一部か全部を強制的に決済するロスカットルールが発動される為、トレーダーはポジションを維持出来なくなってしまいます。

その為、自分のFX取引口座の証拠金は市況に対応し、投資判断に必要な安全性、安定性、柔軟性..etc を確保出来るようできるだけ大き区する事をオススメします。

注意ポイント

  • 投資元本の捻出や資金調達の手段は各トレーダーによって異なりますが私生活に支障をきたさない程度の証拠金を用意しましょう。
  • 外国為替市場におけるFX取引では資金がこれだけあれば勝てるといった事はなく常に元本割れのリスクが必ず存在する為、トレーダーは一トレードに対する証拠金取引単位のリスク限度を厳密に設定しておかなければなりません。

有効証拠金

有効証拠金』とは、口座残高の証拠金に後述する未実現損益を加味した証拠金残高です。

外為ブローカーによっては実質証拠金や純資産と表示されている場合もありますが全て同じ意味です。

前述の通り、有効証拠金は証拠金と未実現損益を加味した証拠金残高の為、通貨をトレードしている間は為替レートの変動により生じた含み益や含み損に応じて有効証拠金も常に増減します。

また、ロスカットの判別をする際は有効証拠金残高を基に計算が行われます。

注意ポイント

  • 有効証拠金は未実現損益を加味する為、含み損が増えると有効証拠金も減る事から余剰証拠金の割合も低下する為、新規でポジションを建てる際の取引数量が減ったり、強制ロスカットされるリスクが高まります。

ロスカットルール

FX取引では市場が自分の予測と反対方向に変動し、保有ポジションの含み損が膨らんで有効証拠金を一定額割り込んだ場合さらなる損失の拡大を防ぐ為に顧客の意思とは関係なく強制的にポジションが決済される『ロスカットルール』というシステムが各外為ブローカーには導入されております。 

ロスカットはシステムによって強制的に取引を終了させ、最低限の証拠金を温存する為の私達顧客からすると非常にありがたい制度です。

このロスカットルールが執行されるとその時点で保有しているポジション全てが強制的に決済され、予約注文も全て取消されます。

注意ポイント

  • FX取引で安定した資産運用を行う為にはロスカットルールを誘発しない様なゆとりを持った資金管理を行う必要があります。
  • 強制的なロスカットシステムがある為、預け入れた証拠金以上の損失が生じるリスクは低くなっておりますがロスカットとなった場合は証拠金のほとんどがなくなってしまう為、再トレードは困難になります。
  • ロスカットが執行された場合においても相場状況等によっては預託された証拠金以上の損失が発生する可能性があります。

追証

追証』とは、『追加保証金』の略称で、証拠金を追加で差し入れなければならない状態の事です。

私達顧客が外為ブローカーに預け入れた証拠金には最低限維持しなければならない基準値となる最低証拠金維持率が各外為ブローカー毎に定められており、FX取引や信用取引や株価指数先物取引など証拠金を担保として行う取引では買いor売り建玉の含み損の拡大などによって委託した証拠金が最低の委託証拠金維持率を下回った場合、追加で証拠金を差し入れなければなりません。

この追加で求められる証拠金の事を『追証』と呼びます。

注意ポイント

  • 追証の基準は各外為ブローカーによって異なりますが委託保証金維持率が20~30%を下回った場合に支払いを求めらる事が一般的です。
  • 現在、国内の多くの外為ブローカーは保有しているポジションに大きな含み損を抱えた場合、追加で追証を支払わなければならない仕組みとなっている為、自分が入金した資金以上の損失を被る危険性があります。

取引数量/トレード単位

取引数量』、あるいは、『トレード単位』とは、金融商品の取引において1回の取引で売買される基本単位の事を指します。

具体的には、株式市場では「株式の数量の単位」、外国為替市場では「通貨の数量の単位」、商品市場では「商品の数量の単位」等が取引数量となります。

外国為替市場でのトレード単位は『ロット』(lot)と呼ばれており、千通貨や一万通貨…etc を指す取引単位です。

通常、外国為替市場での標準的なトレード単位である1ロットは十万通貨とされており、この数量を基準に通貨ペアの売買が行われますが一部の取引所や外為ブローカーではその10分の1のミニロット(一万通貨)や100分の1のマイクロロット(千円通貨)等の小さいトレード単位を導入している事もあります。

通常、ロットを上げるとその分利益率も大きくなりますが同時に損失も大きくなる可能性がありますが、逆に、ロットを下げると利益率も小さくなりますが損失も小さくなります。

その為、FX取引ではロットの配分比率を各自調節する事でリスクリターンのコントロールを行う事が重要です。

注意ポイント

  • 取引数量は各市場や各取引所のルールによって異なる場合があります。
  • 適切な取引数量で取引を行う為にはそれぞれの市場や商品の特徴について熟知している必要があります。

レバレッジ

一般的に『レバレッジ』とは、『てこの原理』や『てこの作用』と要約されます

私達の身近な例で例えますとクレジットカード決済や銀行融資がそれに該当します。

前者であれば手持ちのお金が少なくても後払いが出来る事で自分の都合の良いタイミングで欲しい商品やサービスを購入する事が出来ます。

後者であれば他人資本を活用する事で自己資本に対する利益率を高めたりする事が可能です。

この様に他人の資本を使って自分の元手以上の取引をする事をレバレッジを掛けるといいます。

一方、FX取引においての『レバレッジ』とは、外為ブローカーに預け入れた投資元本に対して何倍もの大きな取引規模で外国為替を取引する為に外為ブローカーから返さなくてもよい借り入れを受けて取引を行う事を指します。

このレバレッジを使用する事で少ない投資元本でもより大きな金額で取引を行う事が可能となり、資金効率や投資対効果を最大化する事が可能です。

例えば、「ドル/円」が「1ドル=100円」の時に1,000ドル(1lot/10万通貨)の取引をするとした場合、本来であれば100円(1ドルの円価格)×100000通貨(1,000ドル)=100万円の投資元本がなければ1,000ドル(1lot/10万通貨)の取引をする事が出来ません。

しかし、FX取引はレバレッジ取引である為、総取引額の100万円の数%の証拠金を預け入れるだけで10,000ドル(1lot/10万通貨)分の取引を行う事が可能です。

つまり、自分の市場予測が正しく証拠金に適度なレバレッジを掛けていれば少ない資金でもその2倍、3倍、5倍といった利益を獲得する事が出来ます。

この様に、投資の中でも特に証拠金で取引が出来るFX取引は自分の投資元本以上の金額の取引を行える『レバレッジ』という性質上、損益変動が激しくなると同時に損益が投資元本以上に膨れる事が理論的に可能な金融商品です。

しかし、レバレッジ取引を正しく理解した上でリスク管理、レバレッジ管理を怠る事なく実践すればFXは少ない投資元本からでもより堅実にFX取引で資産運用を行なっていきたいと考えるFXトレーダーや、反対により迅速に資産を増やしたい短期トレーダーにとって極めてWorking capitalが効率的な投資商品となります。

このFX取引におけるレバレッジの概念をどれくらい理解して使いこなせるかどうかでFX取引での結果は大きく左右されます。

注意ポイント

  • レバレッジにより、小額の投資元本からでも大きな利益を狙う事が可能ですが為替変動によっては損失も同様に拡大される為、リスクも高まる点に注意が必要です。
  • 外為ブローカーが高いレバレッジを提供してくれてもそれを最大限に使う必要はありません。
  • トレーダーはレバレッジを利用する際にはリスクマネジメントに十分な注意を払う必要があります。
  • レバレッジは多くの人々をFX取引に引き付ける魅力でもあり、彼らを退散させる理由にもなります。
  • レバレッジを使用する点が株式の現物取引とFX取引の大きな違いであり、FXという金融商品の特徴を十分に理解せず同じ相場取引と考えると投資元本を危険な状況に晒します。

FX注文方法

相場で利益や損失を出すプロセスは、『エントリー→ホールド→決済』の3つしかなく、利益を得る為には『安く買って高く売る』or『高く売って安く買い戻す』の2つの方法しかありません。

トレードは相場に参加す事を決意した時に始まり、撤退すると決断した時に初めて完結します。

FXトレードで基本となる注文方法は、『成行注文』(リアルタイムの価格で約定)、『指値注文』(指定価格で約定)、『逆指値注文』(指値と反対注文)、『IFD注文』(新規と決済を同時注文)、『OCO注文』(指値と逆指値を同時注文)、『IFO注文』(新規約定~決済までを自動化) の6種類があります。

注意ポイント

  • 金融市場は常に変動している為、絶えず利益と損失の可能性について評価し、元本割れを阻止する為に常に防衛的な手仕舞い措置をとっておかなければなりません。
  • ポジションはトレーダーの意思で勝手に両建てか相殺かを決める事は出来ず相場は一定の規則に従って機能し、同一通貨ペア、同一サイズの反対ポジションは自動的に相殺されるように定められています。

リクオート/スリッページ

外国為替市場はミリセカンド(1/1000秒)レベルの速さで為替レートが変動している為、注文発注時の為替レートと外為ブローカーに注文が到着し約定した時点での為替レートに誤差が生じる場合があり、その為替レートのズレである発注価格と約定価格の差を『リクオート』or『スリッページといいます。

スリッページは主に薄商い相場状況や、対照的に急激な相場変動等により発生する場合があり、基本的に注文が約定するまでの時間が延びる事で注文レートより不利な方向の為替レートで約定する事になります。

注意ポイント

  • 相場に高い流動性がある場合はスリッページは発生しにくいですが相場が突発的に激しく変動した場面では流動性が高い状態においてもリクオート/スリッページが発生する可能性が高くなります。
  • リクオート/スリッページが発生した場合、トレーダーは注文を修正するか、あるいは、一旦注文キャンセルして再度注文を出す必要があります。

約定

売買が成立する事を『約定する』といいます。

ポジション

FX取引においてトレードを行う事を『ポジションを持つ』or『ポジションを建てる』というような表現をします。

ロング/ショート

外国為替市場では買いのトレードの事を『ロング、売りのトレードの事を『ショート』と呼びます。

仕掛け/エントリー

新規のトレードを開始する事を『仕掛ける』という以外に『エントリーと表現する事があり、取引開始のポイントを『仕掛け値』、および、『エントリーポイント』等と呼びます。

注意ポイント

  • 『仕掛ける』は日本語表現であり、『エントリー』は海外表現です。

利益確定/テイクプロフィット/エグジット

利益が出ているポジションを決済して利益を確定する事を『利益確定』、『利食い』、『テイクプロフィット』等といいます。

手仕舞い/クローズ/ストップロス

決済する場合には手仕舞うという以外に『クローズ』という言葉を使います。

損失が出ているポジションを決済して損失を確定する事を、『損失確定』、『損切り』、『ストップロス』等といいます。

注意ポイント

  • 『手仕舞う』は日本語表現であり、『クローズ』、および、『ストップロス』は海外表現です。

スクエア

スクエアにする』とは平らにするという意味で、つまり、ポジションを全て決済してポジションを持っていない状況にする事を『スクエア』といいます。

ドテン

現在保有しているポジションを決済して反対のポジションを持つ事を『ドテン(途転)する』といいます。

ナンピン

ナンピン』(難平) とは、含み益を抱えたポジションを保有している状態でさらにポジションを増やす行為をいいます。

両建て

両建て』とは、買いポジションと売りポジションの双方を同時に持つ行為をいいます。

注意ポイント

  • 両建ては買いと売りを保有している為、為替レートが変動しても損失は発生しませんが同時に利益も発生しません。

ロールオーバー

ロールオーバー』とは、未決済の建玉を翌営業日まで持ち越す事をいいます。

これによりポジションを継続的に保有する事が可能となります。

FX取引では自身で反対売買による決済を行うまではロールオーバーが繰り返される事となります。

未実現損益/実現損益

FX取引では決済の取引を行なってはじめて損益が確定します。

現在保有している未決済ポジションの現在レートに対する評価損益を『未実現損益』といい、現時点で決済すると利益となる場合は『含み益』、損失となる場合は『含み損』といいます。

一方、保有しているポジションを決済して実際に確定した損益の事を『実現損益』や『確定損益』等といいます。

実現損益によって利益が生じた場合は後述する『キャピタルゲイン』といい、損失が生じた場合は『キャピタルロス』といいます。

この未実現損益、実現損益はどちらも有効証拠金に反映されます。

キャピタルゲイン/キャピタルロス

FX取引の実現損益は主に為替レートの変動により生じる為替差益です。

キャピタルゲイン』とは、譲渡益や資本利得、投資収益ともいわれ、主に株式相場や不動産等では原資産、つまり、株価や不動産価格の増減による実現収益を指しますがFX取引では為替変動によって通貨を売買した為替レートと通貨を決済した際の為替レートの差によって生じる為替差益を指します。

逆に、損失が生じた場合は『キャピタルロス』といいます。

金利

FX取引においての『金利』とは、通貨ペアを取引する際に差益として獲得、または、支払われる利息の事を指します。

基本的に通貨は金利の付く商品である為、FX取引では通貨ぺアの2つの国の金利の差が利益や損失に反映されます。

ほとんどの国には公式な金利があり、それが政府や銀行や市民の借り入れコストやクレジットカードや住宅ローン...etc の金利の基準となっています。

通常、金利は国内の成長率やインフレをコントロールする目的で中央銀行が政策金利に基づき、利上げ、あるいは、利下げを行い金利操作しています。

この各国で年に数回行われる政策金利によってそれぞれの通貨の金利が上がったり下がったりします。

この金利が向かう先は通貨の方向を左右する最も重要な要素となります。

スワップポイント

FX取引は異なる二国間の通貨の交換を行うと同時に金利の交換も行われます。

通貨には高金利通貨と低金利通貨があり、高金利通貨は低金利通貨よりも魅力的な金利を提供しています。

各国の金利は異なる為、その差額を調整する必要があり、その金利差調整額が『スワップポイント』 です。

基本的にスワップポイントは日々変動します。

FX取引では高金利通貨を買って低金利通貨を売った場合、そのポジションを翌営業日に持ち越す事で1日分の金利差相当分のスワップポイントが受取りとして発生します。

逆に、高金利通貨を売って低金利通貨を買う取引を行うと金利差相当分の金銭の支払いが生じます。

保有している通貨の為替レートの変動による未実現損益にはこのスワップポイントも反映され、発生したスワップポイントは決済する事でFX取引トータルの為替差益or差損と共に確定します。

注意ポイント

  • スワップポイントは1営業日以内に取引を完結させた場合(デイトレード)は発生しません。
  • 一部新興国の通貨ペアの場合は流動性、取扱量が少なく取引コストが掛かる為、売or買どちらのポジションで持ち越してもスワップポイントが支払いになる場合があります。

イールド

イールド』とは、投資や金融商品の年利や配当利回りや収益率を指す言葉であり、通常、投資家や金融機関が収益性を評価するのに利用されます。

具体的には、投資商品や債券等の利子や配当、または、資産の価格変動によって得られる収益の割合や額を表します。

FXトレードでの『イールド』とは、通貨ペアの金利差に基づいて獲得出来る利益の事を指します。

キャリートレード

キャリートレード』とは、高金利通貨を買い低金利通貨を売るポジションを長期間保有し、スワップポイントによる収益を目的としたインカムゲインを狙うトレードです。

通常、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせで取引を行い、金利差を受け取る事で利益を得る事が目的となります。

基本的には景気拡大局面で相場のリスク許容度が拡大する場面、通称リスクオン時はこのキャリートレードが活発化します。

それに対し、景気減速局面で相場のリスク許容度が後退するような場面、通称リスクオフ時はキャリートレードは解消されやすくなる傾向があります。

株式市場でも投資家が楽観的な時は上昇し、悲観的な時は下落する為、この事は外国為替市場が株式市場と同じように動く大きな理由の1つになっています。

注意ポイント

  • キャリートレードは為替レートの変動により為替差損が生じた場合、同時にスワップポイントの受払いの逆転が生じる可能性があります。

インカムゲイン/インカムロス

インカム』とは、金利や配当を指す言葉です。

インカムゲインは株式等を継続して保有する事で得られる実現収益を指しますが、FX取引では為替変動によって生じた為替差益が『キャピタルゲイン』と呼ばれるのに対し、スワップポイントでの実現収益は『インカムゲイン』と呼ばれています。

逆に、スワップポイントの受払いの逆転により支払いが生じた場合を『インカムロス』といいます。

リスクオン/リスクオフ

2008年のリーマンショック以降、『リスクオン』、『リスクオフ』は金融用語として浸透してきました。

リスクオン』とは、投資家がリスクを取ってリターン収益を追求しやすい相場状況を表した金融用語です。

例えば、欧米等の主要先進国の景気が良好で、かつ、金融緩和、景気回復、金融危機の回避..etc の場合にはリスクオン(リスク志向)となり、景気の先行きに楽観論が台頭すると比較的リスクが高い新興国の株式や高金利通貨から投資家が積極的にリターンを追及しようとする為、ハイリターンを狙ったリスク資産への資金シフトが起こります。

つまり、投資家がリスクの高い資産への投資を増やす事を『リスクオン』といいます。

リスクオフとは、投資家がリスクを回避するようになり、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況を表した金融用語です。

例えば、金融引き締め、景気悪化、金融危機..etc が見込まれるとリスクオフ(リスク回避)となり、株式から比較的安全とされる国債や短期金融商品等相対的に安全と思われる資産に資金がシフトします。

つまり、万が一に備えて相対的に安全と思われる資産に資金を移す事を『リスクオフ』といいます。 

窓/ギャップ

』、『ギャップ』とは、為替レートの急変動により現れるチャートの終値と始値の乖離によって生じたローソク足とローソク足との間の大きな空間をいい、取引が行われなかった場所を指します。

外国為替市場における窓には、『窓開け』と『窓埋め』があります。

窓開け』とは、ローソク足が間隔を開けて上方向に離れている状態で『ギャップアップ』とも呼ばれる『上窓』、下落してローソク足が離れている状態で『ギャップダウン』とも呼ばれる『下窓』の2種類があります。

そんな窓の空いたチャートが窓が開く前の価格水準に戻っていく状態を『窓埋め』と呼びます。

窓を開けたら窓埋めする確率は80%以上といわれている為、この規則性を利用した窓埋めトレードといった取引手法もあります。

土日が休場となる外国為替市場ですがその休日間に何か大きなニュースがあった場合、月曜日に大きく窓を開けてスタートするケースが多々散見されます。

また、他にも取引時間中の突発的な大きなニュースや要人発言や経済指標発表時にその内容が大きなインパクトを与えるような内容であれば窓やギャップが開きやすくなります。

注意ポイント

  • 外国為替市場は週5日24時間開いている為、株式市場や先物市場で頻繁に見られるギャップ、および、窓を目にする事はありませんが全く生じないというわけではありません。
  • 外国為替市場における窓は金曜日から翌週月曜日にかけて形成される場合が多く週の真ん中で形成される事は極めて稀であり、ほとんどの場合市場は窓開けの水準まで戻りチャート上に形成されたそのブレイクを完全に埋めます。
  • 外国為替市場において空いた窓は高確率で閉じに向かいますがそのままトレンドが発生したりといった場合は戻らない場合もあります。

大衆心理

大衆心理』とは、相場を構成する投資家やトレーダーの集団が合理的是非を判断せずに特定の時流に流される事を指します。

全体相場は何百万人という相場参加者の思惑を反映して変動しており、そうした個人は国籍や年齢、性別、信念等の違いに関わらずいずれも人間である限り全ての人々に共通する心の在り方があります。

しかし、基本的に人間の思考原理は相場の性格と上手く合致していない為に各個人にはそれぞれの行動パターンがあり、そしてその大量の個人の集まりが首尾一貫してお互いに影響し合う事でそれが統計学的信頼性のある集団的行動パターンを形成します。

そんな相場での大衆心理はかなり伝染しやすく、相場を支配しているマーケットメーカー等が大きく価格を揺さぶるとそれは連鎖反応を引き起こし他のトレーダーもそれに追随します。

それに準じて、全体相場は完全に大衆心理に依存しており、大衆の心理は相場に対して無関心から楽観から悲観へ、または、希望から恐怖と揺れ動き続けています。

特に恐怖は欲よりも強い感情である為、手仕舞い、決済によって引き起こされる価格の変化の度合いはとりわけ急激なものとなります。

つまり、価格をベースにした各種指標やチャートパターンはトレーダー達の欲と恐怖による集団心理の潮流を映し出したものと表現する事が出来る事からそれに準じてテクニカル分析はいわば応用心理学といえます。

注意ポイント

  • 人間に本来備わる心理的傾向は売買判断を歪めてしまうだけではなく売買した結果についての評価も歪めてしまいます。
  • 大多数の投資家、トレーダーはこの大衆心理の概念を理解しないまま相場の大衆の一部に成り下がっており、感情的な投資、トレードを繰り返す結果自滅していく為、この大衆心理の概念の理解は非常に重要となります。

心理的節目

心理的節目』とは、チャート上で特定の価格帯や数値を指す言葉です。

相場分析をしていると値動きの流れの分岐点となる節目となりそうな水準を導き出す事が出来ます。

この様にテクニカル分析により導き出される節目に対し、人間の感情から導き出される『心理的節目』というものも存在します。

典型的なものを挙げると円単位の大台となる「1ドル=100円」といったキリの良い数字があります。

また、 小数点以下の数字が重要なレベル1.1000、1.5000..etc も心理的節目とされます。

これらの心理的節目は投資家やトレーダーの間で注目されると同時に市場参加者の心理的な影響を受け、価格がこれらの心理的節目の水準に達すると買いや売りの注文が集まる為、価格の反発やトレンドの転換点となる事があります。

注意ポイント

  • 心理的な節目と見られるその水準を抜けた所ではストップロス注文が溜まっている事が多く短時間で抜けた方向に大きく値が走る場合もある為、注視が必要です。

相場観

相場に対する予測を『相場観』といいます。

短期の見通しを『目先観』、『小勢観』、中期の見通しを『中勢観』、長期の見通しを『長勢観』といい、上昇トレンドor下降トレンドになるのか、それともレンジ相場になるのか、あるいは、ボラティリティの強弱等を予測し、トレードシナリオを組み立てていきます。

自分なりの相場観を持って見通しが正しいのかどうかをリアルタイムの相場に当てはめていき、相場観が正しければトレードを継続し相場観が誤っているようであれば修正していきます。

値ごろ感

値ごろ感とは、特に根拠もなく相場水準だけで割安or割高を判断してしまう感覚の事です。

初心者トレーダーが陥りやすい失敗の1つにこの値ごろ感を頼りにしたトレードがあります。

しかし、深く考えずに「安くなったから買い、高くなったから売る」という事を繰り返しながら推移していく事が多い為、値ごろ感を頼りにトレードでも勝てる事は多々あります。

注意ポイント

  • 値ごろ感は無意識に以前の高値や安値と比較して生まれるものですが根拠に乏しく注意しなくてはならない心理状態です。
  • 大相場となると投げ売りや踏み上げの影響で値ごろ感はまったく通用しなくなる為、このような局面で値ごろ感からのトレードを続けてしまうと1度に投資元本の大部分を失ってしまうリスクがあります。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ』とは、国や企業等の経済状態を表す指標の事で経済の基礎的条件と訳されます。

ファンダメンタル分析』とは、世界の経済に関する情報や各国の経済指標、政治動向などを基に為替相場の中長期的な動きを予想する分析手法です。

投資ツールとしてファンダメンタル分析を利用しているトレーダーは、成長率、金利、インフレ、失業..etc 様々なマクロ経済指標に注目します。

特に相場変動を中長期間で考える際にその価値が最大化されます。

基本的に外国為替市場の値動きは短期的にはテクニカルによって支配されていますが大局的にはファンダメンタルズが相場を支配しており、その価格は中長期的にトレードしているトレーダーの中で他のトレーダーと比較し、取引量が遥かに多い機関投資家によって決定されています。

注意ポイント

  • 相場環境を理解する上でファンダメンタルズへの理解が必要である事は否定出来ませんが、ファンダメンタルズへの解釈も各個人で異なる為、目先リスクの評価の助けにはなりません。
  • 外国為替市場は主にファンダメンタルに基づき変動するという事は事実だとしてもファンダメンタルズ分析を本気で行おうと思えば、マクロ経済学、国際金融、政治社会..etc の仕組みについて深く理解している必要があり、それには手間と徹底的な分析を強いられる事になる為、オススメはされていません。

テクニカル分析

テクニカル分析』とは、主に株式、商品取引、為替..etc の取引市場で将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから予想or分析しようとする手法です。

マーケットアプローチは相場に織り込まれている情報を基に将来予測に役立てるという『相場の事は相場に聞け』 という相場格言に相当するものであり、相場予測におけるテクニカル分析はそれ自体が答えを出すものではなく相場シナリオを描いていく上でのあくまでも起点になったりするものです。

そんなテクニカル分析の発想は、『相場はあらゆる事を織り込む』、『相場はトレンドを形成する』、『歴史は繰り返す』という3つの仮説を前提としています。

トレーダーの仕事はテクニカル分析がそのほとんどを占め、相場予測が相場環境を正しく理解する事から始まるとすれば相場環境を理解する為のツールとしてテクニカル分析を活用しない手はなく、短期のトレーダーが取引の意思決定を行うのに際してしっかりとした基準を提供するものとなっています。

注意ポイント

  • あるシナリオが生起する確率を測るバロメータとしてテクニカル分析やチャート分析に勝るものはありませんが、古典的なテクニカル分析ツールを活用するテクニカルに熟達したテクニカル職人が多い外国為替市場では相場予測がそれだけ難しくなります。

テクニカル指標

テクニカル指標』とは、価格を基にしたデータを加工したものをチャート上で視覚的に見やすくしたものであり、主にテクニカル分析で用いる事で効率的な分析を行う事が可能になります。

テクニカル指標には、『トレンド系指標』(順張り系指標)と『オシレーター系指標』(逆張り系指標)の2つの系統が存在します。

移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンド..etc がテクニカル指標の王道的なものですが他にも数え切れない程のテクニカル指標が世界中の開発者によって開発されています。

テクニカル分析は主に短期のトレーダーの間で広く浸透しており、大多数のトレード戦略やトレードシステムはこのテクニカル指標を基に構築されています。

しかし、全てのテクニカル指標が正常に機能する事はない為、各トレーダーは異なる環境下においてどのテクニカル指標が最もよく機能するのか、それが何を計測し、どのように機能するのか、その本質を理解しなければなりません。

それに準じて、異なる環境下で機能するいくつかのテクニカル指標を組み合わせる事により、これらの持つ欠点を相殺して良い点のみが有効に機能するようにしましょう。

注意ポイント

  • テクニカル指標の問題点はそれらがしばしば相反するシグナルを発する場合がある事です。
  • 全てのテクニカル指標の計算の基となっているのは相場の値動きである為、全てのテクニカル指標はいずれも値動き分析を補完するものであり、期待しすぎない事が重要です。

マルチタイムフレーム分析

マルチタイムフレーム分析 』とは、複数の時間軸を比較する事で現在の相場環境を把握して対局的な流れと売買ポイントを割り出す分析手法です。

この様なマクロからミクロへの相場アプローチは高勝率な短期のトレード戦略を構築する一助けとなります。

しかし、相場は複数の時間軸にわたり同時に存在する為、同じ相場においても異なった時間軸では自分のトレード戦略が発するシグナルが相反します。

それに準じて、時間軸の違いが自分の相場に対する立ち位置、チャートの見え方、目線の違いとなってくる為、自分の意思決定の基準となる時間軸を定めておく事は非常に重要です。

ある特定の時間軸に沿ったトレード戦略の場合、その時間軸の範囲内でトレードを完結するようにしましょう。

注意ポイント

  • 時間軸次第でトレードのタイミングは大きく異なり、時間軸によってトレンドorレンジも捉え方さえも異なります。

ダマシ

チャート分析総合、分析通りに変動しない場合を『ダマシ』といいます。

ダマシ発生の要因の1つとしましては資金力のあるマーケットメーカーの存在が考えられます。

チャート分析を如何なる分析方法で行う場合でもダマシは避けて通る事は出来ない為、シナリオ通りに動かない場合は感情的にならず、速やかに見切りをつける等ダマシと上手く付き合う事が大切です。

ローソク足

ローソク足』とは、世界中の投資家の共通の分析方法で値動きを分かりやすくビジュアル化したものです。

ローソク足は一定期間の相場の4本値(始値・高値・安値・終値)を用いて1本の棒状の足を生成したものであり、形状がローソクに似ている事からローソク足と呼ばれています。

このローソク足を並べていく事で相場の状態や流れを一目で分かるようにしたチャートを『ローソク足チャート』といいます。

ローソク足チャートは日本の江戸時代に生まれた伝統のあるチャートで現在は海外でも広く使われています。

ローソク足には『陽線』と『陰線』の2種類があり、終値が高い場合を『陽線』、始値より終値が低い場合を『陰線』といいます。

そんなローソク足は、『実体』、『上ヒゲ』、『下ヒゲ』の3つから成り立っています。

始値と終値を四角で囲んだ部分を『実体』といい、陽線なら白か赤、陰線なら黒にするのが一般的であり、この色が陽線、陰線の呼び名の基になっています。

ローソク足の最高値、最安値はそのバーの示す時間における買い手と売り手の最大の強さを表しており、ローソク足の高値と安値の中間の距離は買い手と売り手の葛藤の強さを表しています。

それに準じて、チャートに現れるヒゲはある水準の価格が継続するのを拒否されたのを示し、ダマシや相場の反転に繋がる可能性があります。

ローソク足の1本1本は『時間足』と呼ばれるもあり、ローソク足の期間は短期売買なら短い時間軸にし、長期投資であれば長い時間軸にするのが一般的です。

長期間の足としては、1週間の足を『週足』、1ヵ月の足を月足、1日の足を『日足

短期間の足としては、1分、5分、30分の足を『分足』、1時間、4時間等の足を『時間足』といいます。

また、ローソク足には陽線、陰線の種別の他、ヒゲの長さ等によって様々な名称が付けられており、それぞれのパターンによっては投資家の強気or弱気のサインを見極める事が可能です。

さらに、ローソク足は何本かの足を組み合わせて相場状況を判断する分析手法や同じ形の足でも出現する相場水準によって判断が変わる様な複雑な分析手法もあります。

最も根本的なレベルで相場を認知する方法は値動きの上げ下げ、つまり、ローソク足の陽線と陰線であり、全ての相場分析の土台となる重要な要素の為、各自徹底して学習する事が重要です。

酒田五法

酒田五法』とは、江戸時代に開発された株式投資のテクニカル分析の1つで日本古来の罫線の中でも最も古典的であり、罫線分析の基本として非常に有名です。

そんな酒田五法は、『三山』/『三川』/『三空』/『三兵』/『三法』という5つのローソク足チャートのパターンが基本になっており、これらの基本パターンはチャートのフォーメーション分析や様々な複数足分析の土台となっています。

買い手と売り手が期待感を高めたり、失望感を強めたりする重大な参考地点はチャート上に様々なパターンやフォーメーションとして現れるのが相場セオリーです。

注意ポイント

  • 酒田五法やフォーメーション分析を実際の取引で活用する為には単なる暗記ではなく本質である仕組みを理解し応用して活用する事が求められます。
  • ローソク足のパターンの名称はトレーダーに多くの事を考えさせる事でトレードを複雑にし、トレンドから注意を逸らしてしまう恐れがあります。

プライスアクション

プライスアクション』とは、プライス(値段)のアクション(動き)つまり、値動きそのものを分析してチャートに刻まれた投資家心理を読み解き、相場状況を判断していく分析手法です。

価格が変化すればその変化がプライスアクションであり、プライスアクションの広く一般に認められた定義はありません。

プライスアクションには、『継続』、『転換』、『停滞』を示す3つのパターンがあります。

日本にも酒田五法等古来より体系化され、研究されてきた罫線分析がありますが外国為替市場の主流派である欧米の投資家達がトレードに活用しているのは欧米独自の罫線分析であるプライスアクション分析です。

欧米の投資家達の動向が外国為替市場に与える影響は大きい為、彼らがトレードに利用するプライスアクションを押さえておく事が重要です。

また、プライスアクションはそうした投資家の心理状況をローソク足1本1本から読み解き、値動きの加速や停滞、方向の転換等のきっかけとなりやすい値動きをスピーディーに把握できる足掛かりとなります。

プライスアクション分析が出来るようになると相場の重要な節目等での動きも理解する事が出来、その後のシナリオをある程度予測する事が可能になります。

また、取引市場、銘柄、時間軸が違っても平均的な値幅や動きが調整するだけでプライスアクショントレードの概念は、株、指数、商品、先物、債券..etc 金融商品全般、FX取引と同じように応用可能です。

注意ポイント

  • プライスアクションを理解する事なくトレーダーとしてお金を儲ける事は非常に難しいです。
  • プライスアクションの見方は無限にあり、個人的には全く受け入れ難いものが他の人には教科書通りのチャンスに見える事もあります。
  • プライスアクションについてトレーダーが書いた包括的な本は少なく、その理由は多大な時間が掛かる上に経済的な見返りはトレードに比べると少ないからの様です。

トレンド

トレンド』とは、相場の方向性、上昇or下降する一連の価格変動の事であり、外国為替市場の特産品、市場の主要な特徴の1つであり、頻繁に現れます。

トレンド相場は誰でも為替差益が得られやすくなり、海外の投資家の名言にも『トレンドはフレンド』とあるように古くから日本でも海外でもトレンド相場は重視されています。

トレンドにおいて理解すべき事は相場の意見が対立している限りにおいてそのトレンドは継続する事が可能であり、あるトレードに資金を投じてリスクを取る前に認識しておくべき重要な概念は価格が大きく変動する為には相場の両側からの助けが必要だという事です。

私達個人は相場を動かしてトレードの目標値まで持っていく事は出来ず、同じ相場のトレーダーの行動や反応に誰もが依存しているからです。

それに準じて、相場に高いレベルのトレンドが生じている時は現行の方向で仕掛ける方が統計上優位だと論理的に結論付ける事が出来ます。

また、FXという金融商品の特性を考えればトレンドに従い為替差益を得る事が最も合理的な判断といえます。

ポイント

  • 大衆は追随し、トレンドを形成する力がある為、決してトレンドには逆らってはいけませんが相場が達成感があるまで進み、買い手と売り手の見解の相違が減るとトレンドは十分に成熟してやがて反転します。

レンジ

レンジ』とは、一定の値幅(レンジ)で価格が推移している相場の事であり、レンジ圏内の高値を『レンジ上限』、安値を『レンジ下限』といいます。

相場の変動には『トレンド相場』と『レンジ相場』の2種類があり、その全体の割合としては「トレンド相場が3割、レンジ相場が7割」だともいわれています。

相場は日々取引レンジを形成します。

相場の変動はトレンド相場orそうでないかのいずれかであり、トレンド相場でない場合の相場はレンジにあるといえます。

注意ポイント

  • レンジ相場は方向感がなく上昇基調と思えば反落したり、下落基調かと思えば反発したりと難しい相場の為、トレードは様子見に徹する相場です

基調

相場の方向性を『基調』といいます。

上昇基調』といえば流れが上向いている状態を示し、『下落基調』といえば流れが下向いている状態を示します。

大きなトレンドを示す場合もあれば短期的な勢いを示す場合にも使われます。

ブル/ベア

ブル』とは、角を突き上げるように攻撃する牛のイメージから価格の上昇基調が強く強気な相場の状態を示す言葉です。

一方で、熊が腕を上から下に振り下ろすのをイメージしたのが『ベア』で価格の下落基調が強く弱気な相場の状態を示す場合に用いられます。

急騰/急落

相場が何らかの理由により急上昇する事を『急騰』といい、急に下落する事を『急落』といいます。

反発/反落

相場が下落後、上に跳ねる事を『反発』といい、相場が上昇後、下落する事を『反落』といいます。

堅調/軟調

相場が底堅くジリジリと上昇していくような変動となる事を『堅調』といい、堅調に推移するというような使い方をします。

逆に、相場の上値が重く下値を探るような変動となる事を『軟調』といい、軟調に推移するというような使い方をします。

流動性

相場の取引量を『流動性』といい、流動制が高い状態、つまり、取引参加者が多く取引が活発に行われている状態と比べ流動制の低い状態、つまり、取引参加者が少なく取引があまり活発に行われていない状態の場合は値動きが荒くなり、値動きが読み難い状況に陥る事があります。

注意ポイント

  • 各国の祝日やニューヨーク時間終了間際から東京時間に掛けて流動性が著しく低下する傾向がある為、注意が必要です。

薄商い

売買高が少な区市場が閑散としている状態で相場の流動性が薄い状態を『薄商い』といいます。

各国の休暇シーズンや材料不足、市場が注目する大きな経済イベント間際..etc に薄商いとなる場合が多いです。

様子見ムード』、『閑散時期』、『模様眺め』..etc といわれる事もあります。

注意ポイント

  • 薄商い相場では方向感のない荒い値動きが続き、何かあると大きく不規則に変動するような扱いにくい値動きとなる為、短期トレードは様子見する方が無難な状態といえます。

ボラティリティ

ボラティリティ』とは、相場の変動率の事で『価格変動性』ともいい、相場の活発さを示すものです。

基本的には、相場が上下に大きく変動している状態を「ボラティリティが高い相場」といい、相場の値動きが小さくなっているような状態を「ボラティリティが低い相場」といいます。

ボラティリティはその商品のリスクの度合いとして捉えるのが一般的です。

つまり、ボラティリティが大きい商品はリスクが高くボラティリティが小さい商品はリスクが低いと判断されます。

また、ボラティリティが低い状態から高い状態に変化する局面では相場が大きく変動する可能性が高まる為、このボラティリティを利用して為替差益を狙う投資家も多いです。

住って来い

相場がどちらかに大きく変動しても長続きせず、しばらくして再び元の水準に戻ってくる相場となる現象を『往って来い』といいます。

突発的なニュースや経済指標の発表等の材料で相場が短期的に変動するような場面でしばしば往って来いの状態になる場合があります。

外国為替市場では経済指標や要人のコメント、地政学リスク..etc で長期的に相場に与える影響が少ない材料で過敏に相場が変動した後等に多く見られる相場変動です。

通常は1日の枠での短期枠の中で多く用いられる言葉ですが1週間の枠や数ヶ月単位の枠において使用される場合もあります。

青天井

相場価格が最高値を大きく貫通上昇しても下げる気配が全くなく際限なく上昇するように思える状態を『青天井』といいます。

青天井の由来は、青い空を天井に見立てて相場が天井知らずに上昇し続ける事から由来しており、『青空天井』とも呼ばれます。

また、下は0という底があるのに対し、上に上限はなくどこまでも価格が上昇する可能性がある事に注意を促す言葉でもあります。

注意ポイント

  • 外国為替市場でも強い上昇トレンドが続く場合があり、売りで難平を続けていると強制ロスカットとなる危険性があります。
  • 青天井状態となった後に大きな調整が入るという場合も多く、不安定な推移、もしくは、達成感の出た水準付近で乱高下となる事も想定される為、取引の際には注意が必要です。

一服感

上昇or下落が一段落し、相場変動が落ち着いてきた状態を『一服感が出た』というような表現を用います。

相場が上昇した後に値動きが落ち着いた場合は『上げ一服』、相場が下落した後に値動きが落ち着いた場合を『下げ一服』といいます。

永遠に続くトレンドはなく必ずどこかで一服感が出て調整が入るというのが相場のセオリー。

それに準じて、相場の反転を狙う際にはまず一服感が出てくるのを待ってからエントリーポイントを探しても遅くはありません。

上値が重い/底堅い

上値が重い』とは、言葉からもイメージできるように価格の上昇が伸び悩む状態となっている事をいい、上昇しようとすると押し戻されるような形となります。

逆に、価格の下落が一巡し下げ渋る動きとなり、上昇基調に転換しつつある状態を『底堅い』といいます。

天井、大底

天井』とは、相場の上昇が一時的に頭打ちとなる水準を指します。

相場が過熱感を抱いている場合や投資家やトレーダーの売り圧力が高まっている場合に一時的な上昇の限界点となる価格水準を『天井』と呼びます。

大底』とは、相場の下落が一時的に底打ちとなる水準を指します。

相場が過度に下落している場合や投資家やトレーダーの買い圧力が高まっている場合に一時的な底値となる価格水準を『大底』と呼びます

相場格言『人は我もで相場は天底をつける』

相場では天井or大底付近で価格変動がより大きくなり、短期的な高値or安値の間を大きくスイングします。

相場が底入れするのは賢い買い手が底と見たところで買いを入れるからではなく、むしろ最後の売り手が売ってから底を打つのであり、逆に、抜け目のない物知りの売り手のせいで天井を付けるわけではなく、むしろ最後の買い手が買った為にそれが起こります。

相場が本当の天底に達した時はそれが日中に見られる局所的なものであっても急傾斜の天底を形成するのが相場セオリーです。

注意ポイント

  • 多くのトレーダーが天底を当てたがる心理は相場はいつでも反転すると想定しているからであり、常に正しく相場を支配したいと思い自分の考えを投影させる為です。

チャートパターン

テクニカル分析において『チャートパターン』とは、高値と安値を結ぶ事でチャート上に繰り返し現れるセットアップの事です。 

チャートパターンはローソク足の集合体が特徴的な形に見える為、その名が付けられました。

通常、節目となるレジスタンスorサポート水準付近に現れ、新たなトレンドが始まる可能性が高い事を示唆するチャートパターンは『トレンド回帰型』と『トレンド転換型』の2つのグループに大別され、それぞれどちらも5パターンずつあり、合計で10パターンあります。

注意ポイント

  • 対称的なシンメトリカル、トライアングル、ペナントは継続のパターンでのネックラインは常に水平であるとは限りません。
  • テクニカル分析における王道のチャートパターンはあくまでも指針であり、それ以上でもそれ以下でもなく、それはトレーダーがある特定の日の確率を評価、現時点でのリスク:リワードを評価する際の一助となるものであり、決して絶対や確実を保証するものではありません。
  • いくつかのチャートパターンが同じ方向を向いている場合、それらのシグナルは互いに補強されるのに対し、異なったパターンが相反するシグナルを発した場合それらはお互いに打ち消し合う形となります。
  • 外国為替市場はテクニカル職人の割合が高い為、フォーメーションが仕掛けや予測を行う為の信頼出来るシグナルにならない場合が頻繁にあります。

トレンドライン・チャネル

トレンドライン』とは、株式投資用語でテクニカル指標の1つであり、トレンドを判断する為にチャート上に記す線の事を『トレンドライン』といいます。

トレンドラインは主観的な外縁部を通るように引くのがセオリーとされており、トレンド発生中の小さな山や谷はいずれラインを引く起点となります。

そんなトレンドラインには、安値と安値を結んだ『上昇トレンドライン』と高値と高値を結んだ『下降トレンドライン』の2種類がありそれぞれのトレンドラインが価格の心理的な支持線or抵抗線になります。

基本的にトレンドラインの傾きは支配的なマーケットの強さを示しており、それに準じて、トレンドラインは押しや戻りが起こった際にトレンド方向への順張りポイントを探ったり、トレンドラインがブレイクされた後にトレンド方向とは逆方向に仕掛ける逆張り取引を行う際に役立ちます。

トレンドチャネルライン』とは、トレンドラインに平行に引いたラインの事であり、上昇チャネルラインは高値側にトレンドラインと平行に引き、下落チャネルラインは安値側にトレンドラインと平行に引きます。

トレンドの下値と上値の幅を知る事は新規エントリーポイントや損切り、利益確定の決済ポイントでの意思決定を行う際に有効です。

チャネルの幅の中をある程度規則正しく上げ下げを繰り返す相場を『トレンドチャネル相場』といいます。

注意ポイント

  • トレーダーの多くはどういったラインも『トレンドライン』と呼びますがトレンドラインとトレンドチャネルラインは明確に区別すべきです。

サポートライン/レジスタンスライン

トレンドラインには安値同士を結んだ『下値支持線』と呼ばれるサポートラインと高値同士を結んだ『上値抵抗線』と呼ばれるレジスタンスラインの2種類があります。

サポートライン』とは、価格が下落してきた際に下げ止まって反発しているライン、『レジスタンスライン』とは、価格が上昇してきた際に上げ止まって反落しているラインです。

基本的にサポートラインやレジスタンスラインを引く場所は複数回の反発or反落が見られる価格帯がセオリーとされています。

しかし、一定の水準において複数回反発が繰り返されるような場面では斜めにラインが引かれる場合もあります。

サポートとレジスタンスの強弱はトレーダーである大衆に見られる感情の強さに依存し、トレンドがあり、方向性に一定の確実性がある場合でも相場はサポートラインとレジスタンスラインに引き寄せられます。

それに準じて、サポートとレジスタンス付近における価格の滞在時間、また、その水準付近を試した頻度が多ければ多いほどその強度は高まります。

また、サポートラインとレジスタンスラインには今までレジスタンスとして機能していたラインがラインブレイク後に一転してサポートラインとして機能し、ラインが役割を転換する現象、『サポレジ転換』or『レジサポ転換』(ロールリバーサルによる役割転換)が頻繁に起こります。

注意ポイント

  • テクニカル分析の本流においてサポートとレジスタンスの概念は価格のテクニカル的な現象の最もたるものと見做されており、サポートとレジスタンスの理解は価格のトレンドとチャートパターンを理解するのに必要不可欠です。

ネックライン

ネックライン』とは、株式やFX等金融取引のチャート分析に利用されるテクニカル分析の1つであり、ネックライン(Neckline)は基本的にテクニカル分析においてトレンドの転換点を示すラインの事をいいます。

ネックラインは上昇トレンドなら安値や押し安値、下降トレンドなら高値や戻り高値から未来に向かって水平に引き、通常このラインを割り込むor突き抜けると判断する事で今後のトレンドを予測します。

ラインの種類は、『トレンドライン』、『アウトライン』、『チャネルライン』、『サポートライン』、『レジスタンスライン』、『カウンタートレンドライン』、『カウンターチャネルライン』の7種類があり、これらを総称して『ネックライン』といいます。

基本的に価格はネックラインで止まり、ネックラインで走り出すのがセオリー。

注意ポイント

  • 価格が節目であるネックラインに到達した時に突然ネックラインを貫通し値が走り出したり売買が急増してプライスを刻むティック回数が急増したりする..etc それまでの値動きと違った雰囲気になる場合があります。

フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ比率』というフィボナッチ数列から導き出した比率1:0.618、1:0.618、0.618、0.382 は黄金比率といわれ、自然界の様々なものでこの比率を発見する事が出来、人が本能的に心地よいと感じる比率といわれています。

この数値を相場分析に用いたもので王道なのが『フィボナッチ・リトレースメント』や『フィボナッチ・エクスパンション』です。

これらの分析は、0.382、0.618、1.0、1.618 といった数字を中心に相場の上下動の比率を算出し、相場変動を予測していきます。

この『リトレースメント』というのは『戻る』という意味で、価格が反対方向に変動するような事を示す言葉であり、高値と安値を指定するとその上下の変動に対して0%、38.2%、50.0%、61.8%、100%..etc フィボナッチ比率を使い、この戻りを分析するツールがフィボナッチ・リトレースメントとなります。

注目される水準は主に、38.2%、50%、61.8%で、このツールを活用する事により、どの程度価格が戻しているかを容易に確認出来ます。

エリオット波動

エリオット波動』とは、米国のラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した『エリオット波動原理』といわれる株価変動の理論です。

「相場にはパターンがあり、一定のサイクルを繰り返しながら変動していく」というエリオット氏の理論によって確立され、現在では多くのトレーダーが相場の方向性を予測する為に利用する分析方法の1つです。

相場の波動には、エリオット波動、N波動を基本とした6つの波動の2つの括りがありますがマーケット秩序に関連する概念のほとんどは相場の大きな変動が期待出来る好機を教えてくれるものであります。

エリオット波動の基本形は、『推進5波』、『修正3波』であり、8つの基本リズムが1つの周期として成り立っているという考え方です。

〈エリオット波動の3原則〉

  • 原則①【推進波において3波は1波、3波、5波の中で最も短くはならない】
  • 原則②【推進波の中で2波が1波の始点を超えて修正する事はない】
  • 原則③【推進波の中で4波が1波の高値を割り込む事はない】

注意ポイント

  • 上記原則を満たしていればエリオット波動が成立し、その後の調整波を予測しやすくなりますが上記原則を満たしていても必ずしもエリオット波動理論の値動きになるとは限らない為、要注意です。
  • エリオット波動理論は市場平均の推移を想定しており、個別銘柄には基本的に当てはまりません。

ダウ理論

ダウ理論』とは、チャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価する為の理論であり、全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されています。

〈ダウ理論6つの法則〉

  • 法則① 【平均は全ての事象を織り込む】
  • 法則②【トレンドには3種類ある】
  • 法則③【主要トレンドは3段階からなる】
  • 法則④【平均は相互に確認されなければならない】
  • 法則⑤【トレンドは出来⾼でも確認されなければならない】
  • 法則⑥【トレンドは明確な転換シグナルが発⽣するまでは継続する】

以上6つの法則から成るダウ理論は上昇or下降トレンドは継続するという考え方がベースになっており、トレンドを明確に定義します。

100年以上相場で親しまれているダウ理論は今でも有効であり、現在でもテクニカル分析のバイブル的理論とされています。

そんなダウ理論は基本的な事実はどんな金融商品でも変わらずFX取引をはじめ株でも仮想通貨でも同じように通用します。

注意ポイント

グランビルの法則

グランビルの法則』とは、移動平均線を考案した米国のチャート分析家 ジョセフ・E・グランビル氏によって編み出された価格と移動平均線の組み合わせ(ゴールデンクロスorデットクロス)or価格乖離位置によって価格の先行きを判断しようという投資理論です。

このグランビルの法則は、買い4通り、売り4通りの計8つの法則で構成されています。

〈グランビルの法則 買いパターン〉

  • 法則①【移動平均線が下落後、横ばい、または、上向きに転じた時に価格が移動平均線を下から上に突き抜けた場合】
  • 法則②【移動平均線が上向きの時に一旦価格は下落し、移動平均線を下回るも再度上昇し、移動平均線を下から上に突き抜けた場合】
  • 法則③【移動平均線が上向きの時に一旦価格は移動平均線の手前まで下落するも移動平均線を下抜ける事なく再度価格が上昇する場合】
  • 法則④【価格が移動平均線の下に大きく乖離した場合】

〈グランビルの法則 売りパターン〉

  • 法則⑤【移動平均線が上昇後、横ばい、または、下向きに転じた時に価格が移動平均線を上から下に抜けた場合】
  • 法則⑥【移動平均線が下向きの時に一旦価格が大きく下落して再度上昇し移動平均線を上抜けした場合】
  • 法則⑦【移動平均線が下向きの時に一旦価格が上昇するも移動平均線の手前で止まり、再度下落した場合】
  • 法則⑧【価格が移動平均線の上に大きく乖離した場合】

好材料/悪材料

ある通貨ペアにとって買いのきっかけとなるような材料を『好材料』、売りのきっかけとなるような材料を『悪材料』といいます。

材料出尽くし/材料待ち

好材料が出ると買われ、悪材料が出ると売られるのが通常ですが相場がある程度想定している材料となった場合、それ以降他に材料がしばらく出ない事が想定されるような場面では逆の動きとなる場合があり、このような状況を『材料出尽くし』といいます。

また、相場を変動させるような材料が出尽くしてしまいしばらく売買のきっかけとなりそうなイベントがない状況を『材料待ち』といいます。

方向感の出にくい状態となる事が多いですが売買のきっかけを探して普段はあまり反応していないような材料に過敏に反応する事もあります。

織り込み

相場には好材料or悪材料を織り込む機能があります。

相場を変動させるような大きなイベントが近付いている場面では相場参加者は先行する材料を基に結果を予想して動き始めます。

例えば、ある通貨にとって買材料となりそうなイベントが近づいている場面では事前にその通貨に対する買いが強まっていき、価格に反映されます。

このように事前に相場が予想し、相場にその結果が反映される事を『織り込み』といいます。

基本的に先行材料から結果に対する期待が高ければ高いほど相場の折り込み度は高くなります。

それに準じて、市場に注目されるニュースor経済指標等がある場合にはこの織り込み度を探っていく事が重要です。

注意ポイント

  • 相場の折り込み度が高くなってしまった場合は予想通りその通貨に対して好材料となったとしても買いが続かず、利益確定売りが出てしまう事によって逆に価格が下落してしまうという事も少なくありません。

ニュース 経済指標

金融市場で良い投資家や良いトレーダーを目指すならばニュースを把握しておく事は必須条件になります。

永遠と途切れる事のないニュースの中から価値のあるものとないものとを見極めていかなければなりません。

ニュース価値が高い出来事は相場の方向性やその国の通貨の需要に大きな影響を及ぼし、為替レートを約10〜15%程動かすきっかけにもなり得えます。

通常、ポジティブサプライズは通貨を上昇させ、ネガティブサプライズは通貨を下落させるのがセオリーです。

また、ニュースには各国の公的機関等が発表する経済指標も含まれます。

経済指標』とは、各国の経済状況を構成する要因(物価・インフレ率・失業率・小売売上高・国内総生産..etc)を数値化し、主に景況を示したものです。

経済指標には、経済状況の先行きを示唆する傾向が強い『先行系指標』、ほぼ現状を表していると見られる『一致系指標』、状況の変化を遅れて反映する『遅行系指標』の3種類の経済指標があります。

注意ポイント

  • 経済指標は各指標で決まった一定周期で頻繁に発表される為、短期のトレードを行う際には経済指標カレンダーにて常時確認が必要です。
  • ニュースや経済指標はダマシも多く内容次第で好材料を受けて暴落or悪材料を受けて急騰し、金融市場に大きな影響を及ぼす事がある為、ニュース、経済指標、金融政策、政治情勢、要人発言..etc に基づいてトレードする際は十分に注意し、エクスポージャーを限定してリスク管理しておく事が極めて重要になります。
  • FOMCや雇用統計、GDP..etc は昔から金融機関やトレーダーが注目する重要経済指標であり、発表時には世界中のトレーダーが反応する為、極めて強い乱高下が生じる可能性があります。
  • 金融政策発表以外に中央銀行関係者の要人発言等も通貨に大きな影響を及ぼす事もあり、彼らは金融政策について直接的な言い方をする事もあれば景気に対する自分の個人意見という形で述べる事もあります。

アノマリー

アノマリー』とは、効率的市場仮説と矛盾するような金融市場の価格、および、リターンの歪みや現象を指し、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論から合理的な説明をする事が出来ないものの経験的に観測出来る相場の規則性の事です。

外国為替市場でも数多くのアノマリーが存在します。

そんなアノマリーは通常、構造的要因(不正競争、市場の透明性の欠如、市場参加者の行動バイアス、1月効果などのカレンダー効果..etc )が要因だと考えられます。

  • 『1月アノマリー』

1月効果ともいわれるアノマリーですが、1月に株価が上昇すれば年足は陽線になり、逆に1月陰線で終われば年足も陰線になりやすい という事で1月の動きはその年の相場の方向性を決めやすいとされています。

  • 『節分天井彼岸底』

元々米相場で使われていた相場格言で言葉の通り2月の節分頃に天井を付けて3月末の彼岸ごろに底値になる というアノマリーです。

  • 『満月と新月の周期で相場転換』

アストトロジーという月や水星等の天体の動きから相場の値動きを分析するというオカルトチックなものです。

リーマンショックの後の株価の天井圏、底値圏が驚くほど一致している事から2009年頃から特に有名になっています。

  • 『ゴトー日のドル買い』

5と10がつく日は東京時間の仲値9時55分にかけてドル円が上昇しやすいというアノマリー。

  • 『大統領選の年はドルが上昇するが、ボラティリティは小さくなる』

4年に1度の大統領選の際にはドルが買われやすくなりますがドル円の動きが小さくなり翌年大きく動くというアノマリーです。

FX基礎用語解説編 おわりに

  • このように相場では独自の用語が使われており、これらなくしては相場は機能しないし、トレードする事も出来ません。
  • トレード手法や資金管理等の解説は個人による主観が生じ、また、各個人のキャパシティ(証拠金、トレード歴、解釈..etc )に依存するものである為、割愛させていただきます。

2021-10-30